ダイヤモンドは相続税の課税対象?買取に出した場合の価格や価値基準
ダイヤモンドを相続するにあたって、気になるのが「課税対象となるのか」ではないでしょうか。遺品整理をしていたときや生前贈与として受け取ったときなど、思いがけずダイヤモンドを手にして、税金関連で不安になる方は少なくありません。
そこで、今回はダイヤモンドが課税対象となるのかを解説します。あわせて、ダイヤモンドの買取価格や価値基準などについても触れていくので参考にしてみてください。
目次
ダイヤモンドは相続税の課税対象?
ダイヤモンドは相続税の課税対象となります。相続税は、資産を引き継いだときに発生する税金であり、ダイヤモンドは資産の一つとして判断されるため課税対象です。仮に、親や親族などからダイヤモンドを相続することがあれば、課税対象となるため想像税としてきちんと申告しなければなりません。
とはいえ、相続税には一定の控除が設けられています。相続したダイヤモンドの価値が控除の範囲内であれば課税対象外です。
ダイヤモンドにかかる税金とは
ダイヤモンドは、相続時以外にも税金がかかるシーンがあります。具体的にどのようなシーンで税金がかかるのか、以下を見てみましょう。
贈与税
相続としてではなく、贈与としてダイヤモンドを受け取った際には税金がかかります。贈与税は1年の中で贈与を受けた金額が110万円を超えたときに課せられる税金です。仮にダイヤモンドの価値が110万円以上であったり、他の贈与品と合わせたときに年間110万円以上となる場合には、適切に申告する必要があります。
しかし、婚約指輪や結婚指輪、親からのプレゼントなどは、社会通念上相当とみなされるため贈与税は発生しません。
購入時の消費税
ダイヤモンドにかかる税金の一つが消費税です。仮に店舗やオンラインショップなどでダイヤモンドを購入することがあれば、支払い時に10%(2023年時点)の消費税が課せられます。
なお、購入したダイヤモンドの消費税に関しては、別途で申請や手続きをする必要はありません。
売却時の譲渡所得・雑所得・事業所得
ダイヤモンドは売却する際に税金がかかることがあります。買取金額が30万円以上に及ぶと譲渡所得に該当します。また、オークションやフリマアプリなどでダイヤモンドを売る際には、雑所得が課せられる場合があります。
なお、ダイヤモンドの売却を事業として行っている場合には、事業所得として税金がかかるので注意してください。
ダイヤモンドの買取価格
仮にダイヤモンドを買取に出すこととなった場合には、どれくらいの価格がつけられるのかは大きさや状態などによって異なります。安価なケースであれば数万円であり、大ぶりで状態が良いダイヤモンドであれば100万円を超えるとされています。
また、買取店によっても具体的な金額には違いがあるため注意が必要です。相続や贈与などで受け取ったダイヤモンドを買取に出したいと考えている方は、複数の買取店に査定を依頼し、買取価格を比較したうえで検討しましょう。
ダイヤモンドの価値基準4つ
ダイヤモンドの価値を判断する基準は大きく4つが挙げられます。各基準がどのように価値に影響するのかを見ていきましょう。
カラー
ダイヤモンドの価値基準の1つが、カラーです。ダイヤモンドには無色透明やピンク、黄色っぽいものなど、さまざまなカラーがありますが、最も価値が高いのがクリアな無色透明です。
無色透明なダイヤモンドは最もランクが高いため、買取価格が高い傾向にあります。しかし、無色透明でなくても、ブラックやオレンジ、グリーンなどの希少価値の高いカラーダイヤモンドであれば、価値が高い傾向にあります。
カラット
ダイヤモンドにおけるカラットとは、重さを意味します。ダイヤモンドは重さと大きさが比例するため、実際に重さを測らなくても、サイズが大きければ価値が高いと判断できます。
また、大きいほどに価値が高いのがダイヤモンドの特徴です。仮に細かなダイヤモンドを集めた総重量のほうが重くても、一粒で大きなダイヤモンドのほうが価値があると判断されます。
クラリティ(透明度)
ダイヤモンドのクラリティは、透明度を意味します。ダイヤモンドの中に濁りや不純物が含まれておらず、輝きがあれば高評価となります。透明度は、ダイヤモンドの素材だけではなく、割れや欠けでも影響するため、職人にカットされた直後のような状態が望ましいとされます。
カット
ダイヤモンドは、職人によってどのようなカットが施されているかで価値が変動します。
美しく輝くようなカットであれば、高評価となり価値も高くなることがほとんどです。カットは5ランクで判定され、ダイヤモンドの良さを引き出したカットであるほどに価値が高まります。
職人の技術力が高いほど、ダイヤモンドの輝きも強くなり、品質も高まることから、評価も高くなりやすい傾向です。
おわりに
本ページでは、ダイヤモンドが相続税の課税対象となるのか、といった点のほか、ダイヤモンドの価値や買取価格などについて解説しました。
ダイヤモンドは相続で引き継ぐことが多く、相続税との関係に悩む方が少なくありません。ぜひ、親や親族からダイヤモンドを相続した際には、本ページを参考にしながら申請の必要可否を調べてみましょう。